地蔵盆は、京都とその周辺特有の夏の行事である。普通は、8月の22日、23日に行なわれるが、最近はその近くの土、日に行なわれるところもある。
京都では、各町内にお地蔵さんが祀ってあり、町内の子供のための行事である。
私の小さい頃、生まれたところの町内では2日間行なわれていたが、いつしか少子化の影響で無くなってしまった。
前に住んでいたところでは、23日1日だけ行なわれていた。
今の町内は、今日が地蔵盆である。
飾りつけ
お地蔵さんと言っても、ほとんどが石仏である。きれいに洗って絵の具で化粧をし、目や鼻や口を描く。そして幕をはり、堤燈を吊るしてお飾りをする。これは町内の大人の仕事である。
今日は、朝7時から、近くのお寺で飾りつけが始まり、母が手伝いに行ったようだ。うちの町内は、たまたまお地蔵さんの祠が、お寺の中にあるから、そのお寺で地蔵盆をするが、普通の町内では、民家の軒先に祠があり、その町内の家でお祭りをする。
町内の各家庭は、お菓子や果物、ビールやジュースをお地蔵さんにお供えする。
数珠まわし
お坊さんが、お地蔵さんを拝みに来る。お経を唱えている間、長~い数珠(10m位あるかも?)を子供たちがまわし、数珠の親玉が自分お前に来れば房を頭のところまで持ち上げて「アン」と拝む。
おやつ
数珠まわしが過ぎるとおやつだ。お供え物のお菓子を子供たちに配るのである。数珠まわしでもそうだが、行事が始まる前に、子供たちが鉦を鳴らして「お~やつ~」と町内中をふれまわる。時には子供たちの間で鉦の取り合いが始まる。
福引き
最後は福引である。私の子供の頃は、水鉄砲や、自動車、女の子には人形などのオモチャが当たるのだが、最近ではゲームソフトなどもあるらしい。昔はバケツやタワシなどの家庭用品も有ったらしい。
町内では、向かいの2階からロープを張って、ロープウエイの要領で、当たった賞品の入ったカゴを滑らせて子供に渡すという、手の込んだことをする町内もある。前の町内では、マンションの2階のベランダから、かごを吊るしてやったことがあるが。
町内によっては、金魚すくいなどをするところもある。
後片付け
全ての行事が終われば後片付けである。お地蔵さんの道具(堤燈や幕、具足類などなど)を元通り箱に入れ、町内の各家庭で1年間保管する。
そして、お供え物の余ったのを、各家庭に再分配するのである。
足洗い
私の小さい頃、翌日は大人も子供も楽しめるようなリクリエーションが行なわれていた。よく行った先が、浜大津に有った「紅葉パラダイス」というところで、プールやジャングル風呂があり、大人は色々なショーを楽しむことができるようになっていた。こういった行事もいつの間にか無くなってしまった。
今の町内では、当日の晩、大人たちだけが集まり、お供えのビールを飲んでワイワイやるのである。
以上、どこの町内でも多少の違いはあるだろうが、大体は同じであると思う。少子化で行事をしない町内も多くなり、2日間行なわれていたところでも、今は1日だけになっているところがほとんどではないだろうか。
でも、こういった行事は京都の風物詩としてずっと残しておきたい行事である。
小さい頃は、地蔵盆は楽しみだったけど、これが終わると夏休みも終わるのが何だか寂しく思えた。
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